電測アプリ: Network Signal Guru導入

最近TwitterでNetwork Signal GuruというAndroidアプリを使用して、いわゆる電測のような事をやっている方が増えてきているので、どんなものかと試しに導入してみることにしました。

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Playストアで普通にダウンロード出来ます。ただしAndroid端末内のシステム権限を自由に操作できる、root化が必要になるため、二の足を踏んでしまいます。

そこでroot化の手順が広く公開されており、Network Signal Guruの動作実績があるとTwitterで紹介されていた ZenFone 2 Laser (ZE500KL) を購入して、遊び(実験)専用端末として使ってみることにしました。

root化に際しては故障時にメーカー保証が適用されないことや、失敗した場合に起動しなくなる、いわゆる文鎮化のリスクがありますので、自己責任かつ自己判断で実施していただきますようお願いします(あえてここではroot化手順の紹介は割愛させていただきますが、ネット検索ですぐに見つかります)。

またroot化が検出された場合に起動しなくなるアプリも多数ありますので、普段使いの端末をroot化することだけは避けたほうが無難です。

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ZenFone 2 Laser はデュアルSIM仕様です。ただし単純にSIMが2枚入るだけなので、優先SIMカードの設定をして、使用したいSIMを選択する必要があります。

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SIMの切り替えには約20秒要します。また、優先SIM以外のSIMに関しては発着信が出来ません。

※最近SIMフリースマホ市場に登場したDSDS(Dual SIM Dual Standby)対応機であれば、SIM1/SIM2両方の同時待ち受けが可能です。

私はSIM1にドコモのMVNOであるOCNモバイルONEのデータ通信契約SIM、SIM2にY!mobileのスマホプランSIMを差して、電話の発着信が出来るSIM2(Y!mobile)で使用することにしました。

ただしroot化にあたり不安もありましたので、電話帳などの個人情報を含むものは端末に一切保存しないことや、発着信履歴などは速やかに削除しながら使うことにしました。

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こちらがNetwork Signal Guruの画面です。これはドコモの2GHz帯LTE基地局と通信している様子になります。

起動時にはメインで掴んでいるBandと、周辺セルの情報が表示されますが、周辺セルの情報もメインで掴んでいるBandと同じもの(上記の例ではBand1)が表示される事が多いようです(異なったBandのセルが列挙されることもあります)。

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Network Signal Guruの大きな特長として、使用したい周波数帯(Band)を固定することができます。現在は全Bandにチェックが入っていますが、例えばドコモの800MHz帯だけ使用したい場合は、B19だけにチェックを入れれば大丈夫です。

またSIM1に対してBand固定が有効になり、SIM2に切り替えた際にはBand固定が有効にならない現象を確認しています。Band固定目的でNetwork Signal Guruを使用したい場合は、メインのSIMをSIM1に差す必要がありそうです。

ただし携帯電話キャリアはBand固定した移動機をユーザが使用することを想定していないので、Band固定の使用中にトラブルが発生しても自己責任ということになります。

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ネットワーク方式の固定も可能です。原則AUTOで運用されていますが、WCDMA(3G)だけ、LTEだけという選択も可能です。ネットワーク方式を限定することは、他のAndroidスマホ等でも実現可能ですので、特筆すべき点ではありません。


それでは国内主要キャリアのSIMを使い、Network Signal Guruの画面がどのように表示されるかを紹介します。

  1. NTTドコモの場合
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    この画面では800MHz帯のLTE基地局(Band19)と通信していることが分かります。周辺情報として2GHz帯(Band1)、1.7GHz帯(Band3)の電波も拾っていることが分かります。

  2. KDDIの場合
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    この画面では2GHz帯のLTE基地局(Band1)と通信していることが分かります。周辺情報にもBand1の基地局しか表示されていません。Band固定をしたところ、800MHz帯のLTE基地局(Band18)の情報も表示されました。

  3. ソフトバンク/Y!mobileの場合
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    この画面では900MHz帯のLTE基地局(Band8)と通信していることが分かります。周辺情報として2GHz帯(Band1)の電波も拾っていることが分かります。旧イー・モバイルの1.7GHz帯(Band3)を拾うこともあります。
    ※ソフトバンク系のSIMでは、周辺情報に複数のBandが混ざりながら表示されることが多いようです。

このようにNetwork Signal Guruでは、使用できる周波数帯の情報が簡単に表示されます。

特筆すべき点としては、ZenFone 2 Laserは全国各地でエリアが広がりつつある700MHz帯(Band28)にも対応している点です。
まだ700MHz帯発射地域での挙動を確認していませんが、700MHz帯開始と共に導入した簡易スペアナ RF Explorer と合わせて、正確に開局状況を特定することができます。こちらについても後日確認予定です。

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デュアルSIM仕様とは言え、実質使用できるSIMは1枚なので、端末が安価になったこの時期にドコモ用、KDDI用、ソフトバンク用と3台揃えてしまうこともアリかと思ってしまいました(幸いな事にカラーラインナップも複数ありますし・・・苦笑)。

エイスース SIMフリースマートフォン ZenFone 2 Laser(Qualcomm Snapdragon 410/メモリ 2GB)16GB ホワイト ZE500KL-WH16

今回の購入先:楽天モバイル(紹介リンク

Lightning-ヘッドフォンジャックアダプタでポケットガイガーを接続

iPhone7からはヘッドフォンジャックが廃止され、代わりに「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」が同梱されていますが、オーディオ再生以外の用途で使用できるか検証してみました。

今回はスマートフォン接続型放射線センサ「ポケットガイガー」の動作を検証してみます。

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Type4と呼ばれるiOS端末とオーディオケーブルで接続するタイプです。
写真のようにヘッドフォンジャックアダプタを経由してiPhone7と接続してみました。

なお、使用するアプリは2016年11月6日付でiPhone7/iPhone7 Plusに正式対応したバージョンが登場しました。

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ちょうど5分間計測した様子です。特に問題なく数値が取得出来ているようです。

ヘッドフォンジャックアダプタを経由しても、オーディオ再生以外の用途としても問題なく利用できるようです。

ちなみにiPad Air2(ヘッドフォンジャック)で同じ検証を実施しました。

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こちらがiPad Air2での結果です。観測場所は同じですが、数値が低く表示されていました。誤差の範囲だと見ていますが、今後何度か計測してみてiPhone7(ヘッドフォンジャックアダプタ経由)で数値が高く表示されるか確認してみたいと思います。

radiation-watch ポケットガイガー Type4 【POCKETGEIGERTYPE4】

RF Explorer車載時のドリンクホルダー

アマチュア無線ハンディ機 ICOM ID-51PLUS2 を車載するためにドリンクホルダーを購入したところ、RF Explorerの運用にも最適でしたので紹介します。

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これは1ヶ所のドリンクホルダーを2個に拡張する商品です。ミラリード社のDK14-06ツインドリンクホルダーBKというものです。

リンク:DK14-06ツインドリンクホルダーBK(ミラリード社:商品紹介)

RF Explorerだけを車載する場合は大きめのドリンクホルダーを選べば事足りますが、RF Explorerとスマホを一緒に車載できる商品は限られてしまいます。

そんな中、ハンディ無線機を取り付けたいという事で、この商品を選択したところベストマッチでした。

ちなみにRF Explorerもアマチュア無線機もSMA型のアンテナコネクタですので、試しにハッチバックに取り付けた144MHz/430MHz帯のアマチュア無線用アンテナに接続したところ、最寄りの800MHz帯基地局の波形がきれいに受信出来ました。

広帯域受信対応のアンテナに付け替えればさらに活用できそうです。

ミラリード ツインドリンクホルダー ブラック 1つのホルダーを2個置きに変換 紙パックにも対応 汎用 DK14-06

衛星IP基地局エリア内での通話実験

この記事の内容は1年以上前に書いたものです。現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。

群馬県多野郡神流町神ケ原、間物地区にあるソフトバンク衛星IPエントランス対応基地局です。IPstarの大きなパラボラアンテナが特徴的です。

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DIGNOケータイ 502KCでVoLTEやHD Voice通話実験を行った際、通常の基地局ではなく衛星やインターネット網をバックボーン回線に採用した基地局での通話はどうなるのか気になっていました。

そこで群馬県内の大部分の基地局を網羅している茂木ネットワークセンターさんに相談し、通話試験に適した場所を数カ所ピックアップしていただきました。
その結果、ここ間物地区にあるIMTIP多野郡神流町神ヶ原9001局が最適だと判断して現地に出かけてみました。

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502KCの待ち受け画面で確認しても確実に3Gエリアになっています。ただ3Gだけのエリアであれば他にもありますので、念のため他の基地局からの電波が入っていないか再確認しました。

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地形的に見ても他の局からの電波は入らないのですが、間違い無くこの衛星IPエントランス対応基地局1局1波だけが出ている事を確認しました。

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【発信元】 DIGNOケータイ 502KC
【着信先】 SoftBank契約 iPhone6

呼び出しが始まると、3G回線であっても相手がHD Voice対応機であれば、電話番号の右側に[HD]マークが表示されるのですが、表示されませんでした。

この挙動については過去の記事に詳しく掲載しています。

参考記事:3Gエリア内での502KC発信挙動

この記事を公開後、自宅で強制的に3G固定にしただけなので、4Gエリア内での3G固定でHD Voiceが適用されたのではないかと考えて、2GHz帯の3Gが単独運用されている群馬県利根郡川場村に出かけて再調査をしましたが、結果3G単独運用のエリアでもHD Voiceが適用されることを確認しています。

従って今までの検証では502KC→SB契約iPhone6への通話は3G/4Gに関係なく100% HDマークが表示されていました。ところが・・・

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こちらが今回検証した衛星IPエントランス基地局での通話結果です。1分以上通話しましたが、衛星IPエントランス基地局エリア内での発着信ではHD Voiceが適用されず高音質通話にはなりませんでした

通話相手の声が微かに聞こえる範囲内で通話実験を行いましたが、音声の遅延がとても酷く、腹話術ではないかと錯覚するような状態でした。

502KC→基地局→IPstar→地上SB交換設備→IPstar→基地局→iPhone6という経路を辿っていますので、通常想定される衛星経由の通話と比べて単純計算で遅延が倍になると推測出来ます。

基地局や技術に全く興味がない同行者からは「いっこく堂エリア(いっこく堂=腹話術師)」と命名されてしまうほど特異な光景だったようです。

PLB基地局の配置により人口が少ない地域にも高性能な設備を持った基地局が多くカバーするようになりましたが、このように衛星経由での通話・通信に限定している数少ない地域も存在しますので、今回は貴重な体験が出来ました。

余談ですが、この基地局周辺ではドコモが800MHz帯でサービスを提供していますが、こちらはLTE対応で赤いスパイラルを巻いた光ファイバーが接続されていましたので、町営ケーブルテレビなどに利用されている光回線を借りているのではないかと考えています。

RF Explorerの車載とアンテナ交換

この記事の内容は1年以上前に書いたものです。現在は状況が異なる可能性がありますのでご注意ください。

2015年4月から愛用している簡易スペアナ RF Explorer 3G Combo ですが、今までは標準添付のホイップアンテナを付けた状態で手持ち運用していましたが、車を替えてドリンクホルダーの位置が変わったので、移動中に確認出来るようホルダーを購入しました。

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ドリンクホルダー対応のスマホホルダーとしてサンワサプライから発売されているCAR-HLD4BK を導入してみました。このような設置方法になります。

SANWA SUPPLY CAR-HLD4BK ドリンクホルダー固定型車載ホルダー

実際に取り付けみるとこのようになります。

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低い位置にドリンクホルダーがあるので、アンテナを伸ばしても視界を遮ることはありません。2DINのカーナビ画面も比較的下にあるのですが、ナビの画面も問題なく確認出来ます。

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先日別の記事で載せた写真を再掲します。このように波形+地図を撮影しておくこと出来るので気に入っています。

また記事冒頭に記載した通り、RF Explorer購入以来ずっと標準貼付のホイップアンテナを利用していましたが、アンテナについても色々と試してみることにしました。

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左から次の通りです(特記なき場合はSMAコネクタです)。

  1. RF Explorer標準添付アンテナ(型番不明)
  2. RF Explorer標準添付アンテナ(NAGOYA NA-773)
  3. ICOM広帯域受信機 IC-R5標準添付アンテナ(FA-S270C)
  4. ICOM広帯域受信機 IC-R20標準添付アンテナ(型番不明、BNCコネクタ・写真はSMA-P・BNC-J変換コネクタを付けた状態)
  5. メーカー不明(UB-AN0721RDSM) 2016年7月導入
  6. COMET広帯域受信アンテナ(CH-75、BNCコネクタ)

左から4番目のIC-R20標準添付アンテナは、IC-R20の対応周波数が3305MHzまでと広帯域のため、エレメント長を調整することでオールマイティに対応できる感じでしたが、やはり苦手な周波数帯も多いようです。

そこで今回導入したのがAmazonでしか見かけないUB-AN0721RDSM-X4というアンテナです(末尾の-X4は恐らく4本入りという意味でしょう)。

700/800/900/1500/1700/2100MHz帯域対応ラバーダックアンテナ」という商品説明で、LTE関係の送受信装置に取り付け出来るような設計になっているようです。

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4本入りなので1本使用して3本余ってしまいました。1本あたり500円になりますのでアンテナとしては破格値で性能は期待出来ないでしょう。
ただしRF Explorerに変換アダプタを必要とせず直接取り付けが出来るSMAタイプです。

UB-AN0721RDSM-X4 (700/800/900/1500/1700/2100MHz帯域対応ラバーダックアンテナ) 4個入  LTE / 4G / 3G / 3.5GおよびGPSに対応した無線通信回線およびGPS用のラバーダックアンテナ、お得な4本入。コネクタはLTE標準のSMA、一般的な無線通信回線で利用可能。プラチナバンドの700MHz, 800MHz, 900MHz帯、GPSの1.5GHz帯、1.5GHz、1.7GHz、1.8GHzの東名阪バンド、コアバンドの2GHz、2.1GHzの周波数帯に対応。Band 1, 3, 8, 11, 18, 19, 21, 26, 28のLTEバンドに対応。付け根の部分が可動式、回転・折曲げでアンテナの向きを調整可能。[ Bplus Technology / ビープラス・テクノロジー アウトレット シリーズ ]

長さが約20.5cmになりますので、取り付けるとこのような雰囲気になります。

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結構長いのですが、根元で折り曲がる構造になっているので、RF Explorer本体を手に持ち、アンテナは地面と垂直に向けて移動することも可能です。

今まで所有しているアンテナはBand3(1.8GHz帯)があまり綺麗に出なかったのですが、このアンテナは特に問題なく綺麗な波形が取得出来ました。

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Y!mobile(旧EMOBILE)基地局から約1.5km離れた地点で記録した様子です。左側10MHz幅のLTE、右側5MHz幅の3Gという感じで綺麗に確認出来ます。

安価なアンテナなので高望みはしていませんが、並以上の性能は出ているようですので、しばらくこのアンテナで運用してみたいと思っています。


RF Explorer 3Gコンボ スペクトラムアナライザ 簡易型 ハンドヘルド・デジタル ポケットサイズ スペアナ (RFエクスプローラ) Seeedstudio